横浜・神奈川地学CGギャラリー
CG地図 神奈川県・横浜市の地学概観
観察のポイント
●神奈川県大きく分けて富士箱根の二つの火山・丹沢山塊・そして、平野の三つで構成されている。
●横浜地方の土を供給しているのは、関東山地や丹沢山地からの堆積物、そして、富士・箱根の火山である。
●川が侵食と運搬を行い、この地形を作っている。
神奈川県・南方向から概観
●主に丹沢山地と相模川・相模平野との関係、富士・箱根の位置関係を表現してみた。
横浜〜神奈川展望図
●丹沢山地と横浜の位置関係を表現した。横浜水道を建設したヘンリー・スペンサー・パーマーは
この地形を利用して丹沢の道志川から西区の野毛まで水道をひいたのである。
横浜市中心部
使用ソフト:数値地図ビューア
観察のポイント
●1600年ごろの横浜の原形を表現した。
●今の中区、横浜駅周辺は「袖ケ浦」という入り江であった。
●今の中区の中心部、関内周辺は「野毛浦」と呼ばれる浅い内海だった。
●これらの内海はそれぞれ「帷子川」「大岡川」が氷河期に侵食した埋没谷である。
●台地と丘陵…東側の海に近い方の高台は上部に平坦面が残る台地である。主に12万年前の温暖期
に浅い海であり、堆積したものの上に火山灰が10mほど乗っているところが多い。
奥地に入ると侵食が増しており、平坦面が少ない。これらが丘陵と呼ばれる。12万年前より古い
海底面で、その上に火山灰が乗っている。
●瀬谷区から大和にかけて高さはあるが平坦な面が広がり、その上に厚木飛行場もある。
このあたりは相模川の氾濫原で、厚い礫層の上に火山灰が20mも乗っているところが多い。
●保土谷礫層(故帷子川)厚木飛行場のあたりから赤い線で囲っているのは、「保土谷礫層」と呼ばれ、
相模川の支流が三渓園のあたりまで流れ、数メートルの礫層を残しているものである。
相模線は、これとほぼ同じコースで相模川の周辺から横浜まで砂利を運搬する列車であったというから
面白い。